2020年4月13日月曜日

矢川さんの著書から NO.1

 退職して、本を整理しているのですが、40年ほど前に読んだ本が出てきたり
すると、懐かしくなって、ついつい読み込んでしまいます。その中の1冊に「矢
川徳光」さんの著書があります。学生の頃、真剣に読んだ本です。最近では、ほ
とんどよまなくなりましたが。

 改めて印象に残った文書を引用してみます。

発達とは、人間が自分に最も身近な環境の制限を脱出することである。」

 人間の発達を自己の環境への「順応」と考えるか、そうでないかの違いで
ある。さらに、

「人間の発達は、彼と自然環境とのあいだの絶え間なき相互作用である。」

 この相互作用という考え方は、当時、特に印象的であった。

 人格は、彼の生活の中で生まれてくる内的諸矛盾との関わり合いながら発達し
ていく。それらの矛盾は、周囲の環境に対する彼の関係、彼の成功と成功、個人
と社会の間の近郊の破壊によって条件づけられていくものである。

 つまるところ、発達を弁証法的にとらえていくとこうことが提案しているので
す。むずかしくて、きちんと理解しているとはいえませんが、自分の考え方の基
本になっている気がします。改めて認識しました。


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